こんにちは無色の畑です。
今回の記事は次の人向け。
・野菜の新しい販売先を探している人
・新規就農で販売先を考えている人
・おすすめとか教えて の人
結論から申し上げると次の2つが主要な販売先となります。
・量がある場合はJAや青果市場
・量が少ない場合は直売所やネット販売
今回、飲食店への販売もおすすめと言いたかったところですが
2023年10月1日から始まるインボイス制度のからみもあるのでおすすめから外しました。
インボイス制度
消費税を納めていることを証明できる請求書(番号)を発行できる
この請求書 (番号) の発行ができないと
飲食店とかの事業者と取引ができなくなる場合があります
請求書 (番号) が無い状態での取引は野菜を買う方が損をします
請求書 (番号) の発行ができれば問題ありません。
売上1000万以下でも毎年消費税を払うようにすれば良いだけです・・・
で今回は飲食店以外で
個人でも販売できる「販売先5選」を紹介していきます。
それでは進めていきたいと思います。
★自己紹介
4年前から兼業でミニトマト栽培を始める
兼業なので全数買取の地方市場に出荷して一部は直売にまわしています。
今後は7:3くらいの割合で直売を増やしていく予定です。
目次
おすすめ販売先5選
①青果市場(地方・中央)
JA以外で全数買取してくれるのが青果市場(中央・地方)です。
都道府県の中心の市場が中央市場で
それ以外の主要な市町村にあるのが地方市場です。
今回は地方市場を例に解説します。
これらの市場は、前もって買取の相談をしておくことを勧めます。
始めて出荷した際に市場に買いに来る仲買人に買い叩かれるのを防ぐことができるからです。
手数料は10%前後
▼メリット
・選別や規格は厳しくないので選別にかける時間の短縮につながります。
・地方市場によっては中央市場の価格で買取してくれるところもあります。
・少量でも取引可能
試験的に作った野菜も市場に出荷できます(要確認)。
中には家庭菜園で作った野菜をもってくる人もいて意外と需要があるみたいです。
あと栽培方法、梱包方法などに決まりは無いかと思います。
詳しいことは市場で確認してください。
▼デメリット
・JAに比べ安い
②無人販売所
道路に面した自宅の敷地に作る手作りの無人直売所です。
売上は人口密度で変わりますので田舎ほど厳しくなります。
過疎地の畑の中とかに設置しても売り上げは見込めません。
手数料なし
▼メリット
・自分の好きな値段で売れる
・営業時間も自由に決められる
値段も営業時間も自分の好きなように決められます。
▼デメリット
・売上金や野菜の盗難
なぜなのか良くわかりませんが 普通に 売上金や野菜を持ち去る人がいます。
とくに多いのが野菜を販売価格より安い金額で買っていく人がいると言うことです。
100円の野菜を1円で買ったりなど悪質な例もあります。
犯罪をしていると言う自覚がないようです。
これらの犯罪者に対応する方法として次の2点がおすすめです。
・防犯カメラの設置
例)専用のカメラ1台とネット対応のWEBカメラ数台とダミーカメラ設置
・お金を入れる箱に100円専用のコインセレクターを設置することで
10円・5円・1円で買われることを防ぐことができます。
お金を払わず持ち去った場合は犯罪なので
防犯カメラの画像などを添えて窃盗で通報すれば良いだけです。
通報後の流れは次の通りです。
・状況を説明
・写真撮影(盗難された場所で指さし撮影)
・防犯カメラの画像のデータや写真などを渡す
・以上
これで犯人が捕まれば
張り紙などに「窃盗は捕まりますよ 捕まった人現在数〇人」
と書いておけば抑止力にもなるはずです。
・悪天候での販売は難しい
大雨や台風などの悪天候の日はたぶん誰も来ないと思うので販売しなくても良いかと思います。
③野菜自販機
野菜を入れる自動販売機です。
人口密集地などで売り上げが見込める場合、野菜専用の自動販売機を設置して販売したほうが効率が良いかもしれません。
手数料なし
▼メリット
・盗難は少ないかも。
野菜や現金 は自販機のボックス内に入っているので破壊しない限り盗むのは不可能です。
自販機も重さが80kgくらい有りアンカーで固定もしてあるので持ち去られることもありません(たぶん)。
・ 冷蔵機能付きの自販機は鮮度を保てる
夏場の高温時に夏野菜の販売が可能な冷蔵機能付きの自販機もあります。
・ボックスの一部を貸し出すことも可能
出品する野菜が少ない時期は近所の農家さんに貸し出して手数料収入をえることもできます。
▼デメリット
・初期投資で1台あたり40万円くらい必要
自販機での販売を始めるには他の販売方法と比べて金銭的なハードルが高いです。
リースの自販機もありますが本当に自販機が必要なのかを良く考えて導入した方が良いかと思います。
・自販機その物が重いので設置場所の変更は簡単にできない
設置はクレーンで設置するそうなので一度設置すると場所の変更が容易ではありません。
④フリマアプリ(ネット販売)
ヤフオク・メルカリ・ラクマなどのフリマアプリを使って野菜を販売できます
※有機野菜の販売は資格が必要です。無農薬でも勝手に有機野菜と表記してはいけません。
手数料 10%前後
▼メリット
・集客が必要なく売れやすい。
自分で販売サイトを作って売るより簡単に売れるのでおすすめです。
野菜によっては売れやすい野菜と売れにくい野菜があるので予めリサーチしておくと何を栽培するべきなのかが分かると思います。
▼デメリット
・手数料が高い
・プラットフォームなのでアプリのサービスが終了したとき販路が閉ざされる
・フリマアプリは誰でも取引できるので質の悪いお客やクレーマーが多い。
野菜などの生鮮食品は特に状態が悪いだとか土が付いているとかで返品や返金が多くなるかと思います(他の出品者のコメント参照)。
あと悪質なのが「新品すり替え」クレームです。
商品を状態の悪い物とすり替え返金を要求してタダで商品を手に入れる手口です。
詳しいことは「メルカリ 新品すり替え」で検索してみてください。
⑤ECサイト( ネット販売 )
自分でつくる野菜の販売サイトです。
ECサイト作成サービスを使って出店することができます。
手数料3~5%くらい
▼メリット
・手数料が安い
・決済方法が充実(クレジットカード・ペイペイなど最新の決済に対応)
・フリマアプリに比べプラットフォーム依存が少ない。
・フリマアプリに比べ良質なお客を呼び込める。
▼デメリット
・集客するのが大変
ECサイトを開店しただけではお客はゼロなので
自分でSNSやブログやYoutubeなどで集客する必要があります。
おすすめはインスタグラムのビジネスアカウントです。
画像をクリックするだけでECサイトに飛べます。
・売れるまで時間がかかる
集客できたとしても商品が売れると言う訳ではありません。
100人来て1人が買うとか、1000人来て1人が買うかは販売者次第です。
これからの時代は「誰から買う」が重要になってきます。
個人的な考え「国内はもう無理ゲーなので海外へ・・・?」
今も昔も稼げない農業、これから農産物の生産者数は必ず減ると思います。
生産者が減ったとしても栽培技術の向上で生産量が年々上がっていくことも考えられます。
そうなると野菜の値段も安くなり今と同じような経営が続くのかもしれません。
なので
これまでありそうで無かった「海外への販路」も考える時代に
なったのではと個人的に考えています。
個人での海外輸出とは何か?
海外への農産物の輸出は規制が厳しく個人にはハードルが高すぎます。
しかしEMSの宅配便(クール便)という形での輸出になると
ハードルは低くなります。
ハードルが低くなったとしても「法律」「税金」が絡んできます。
これをクリアできた個人農家がこの先生き残れるのではと思っています。
あと世界に目を向けると
日本の高い野菜を買うメリットがあるのかが疑問になります。
日本の農業はオランダとかにを参考に規模拡大とかしていますが、
日本だけではなく途上国とよばれる国も同じ取り組みを始めていると思います。
そうなった場合に同じ品質で値段が安い途上国の野菜と値段が高いだけの日本の野菜、消費者はどちらを買うかはもう目に見えています。
なので
値段や品質で勝負するのではなく
これからの時代は「誰から買う」がとても重要になってくるので
少しづつでもいいから情報発信して売る努力をしたほうがいいかと思います。
※個人的な意見です。
以上、野菜の販売先5選【市場・無人・自販機・フリマ・ECサイト】でした。