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【不織布】夏秋ミニトマトを冬まで栽培する方法【加温器は使いません】

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※暖地エリア(西日本の太平洋側または雪が降らない地域)を対象とした記事です。

こんにちは無色の畑です。

夏秋栽培のミニトマトを冬まで育てたいけど情報が少ないので栽培できるのか分からない
加温器を使わない方法とかあれば教えてほしい
と言う人向けの記事です。

私は夏秋ミニトマト栽培を始めて3年目です。
栽培期間は4月に定植して霜が降りる12月頃まで栽培をしています。
3年栽培したのである程度のノウハウは貯まってきました。

この記事では夏秋栽培のミニトマトを冬まで育てる場合のやり方やメリット・デメリットを解説します。住んでいる場所にもよりますが加温器なしでの栽培は難しい場合もありますが不織布を被せると霜による被害を少し抑える事がでます。

それでは進めていきたいと思います。

↓不織布をかけた水耕栽培のミニトマト

夏秋ミニトマトを冬まで育てる方法

住んでいる場所にもよりますが冬場は加温器なしでの栽培は難しいですが、ミニトマトの樹に不織布を被せる事で霜による被害を少し抑える事が可能となります。

理由は不織布をかける事で夜間の放射冷却を弱める効果があるからです。

放射冷却対策を行い地熱で保温

具体的に説明すると放射冷却は地上の熱を奪う現象です。
ビニールハウスの天井のビニールだけでは保温する効果は全く無く、ハウス内の熱気も空へ逃げていきます。外の気温より低くなる場合も良くあります。
しかし不織布を被せる事で地面からの熱を不織布に反射させ不織布と地面の間が保温され低温になるのを防いでくれます。

天気の良い日は地温が高まりやすい ので午後は早めにハウスを閉め切って地温を上げてやると良いかと思います。
曇りや雨の日はハウス内も冷えるので地温があがりません。

山間部などの寒暖差が大きい地域の場合は地温を上げる事が難しいので、不織布の上から薄いポリフィルムをかけてあげると保温効果がさらに高くなります。

不織布をかける前に

横紐や支柱に固定しているトマトの樹を地面に落とす必要があります。
誘引してある状態で不織布をかけても保温効果は期待できません。
天井から吊るす誘引の場合はそのまま地面に落としておけば問題ないかと思います。


冬まで育てるメリットとデメリット


冬まで育てる場合のメリットとデメリットを分かる範囲で解説します。

メリット

売上が上がります。
冬場にハウスで別の作物を栽培しない場合は夏秋ミニトマトの栽培期間を延長した方が売上・利益が上がります。市況に関しては12月~1月にかけて値下がりしますが、この時期だと資材などの経費の分も回収した後だと思うので12月~1月分の売上すべてが利益になると思います。

デメリット

2月頃に片付けになるので春の忙しい時期と重なる場合があります。
栽培期間を延長すると片付けも遅れるので3月や4月の農作業に影響が出る場合があります。
特に3月は夏野菜の準備が始まる前で忙しくなる人もいるかと思います。



不織布を使用した霜対策の結果

今年の冬も不織布によるテストを行いましたので結果をお知らせします。

▼1回目の霜
2019年12月8日
曇りの日が数日続いた後の晴れた朝に軽めの霜が降りました。

↓不織布をかけていたミニトマト

↓不織布をしていないミニトマト

↓温度グラフ

2回目以降の霜
ビニールハウス内の温度がマイナス3度まで下がりましたが特に問題なく育っています。

3回目以降の霜
次の霜がきてから記事の更新します。




以上、【不織布】夏秋ミニトマトを冬まで栽培する方法【加温器は使いません】でした。