こんには無色の畑です。
ビニールハウスで夏秋ミニトマトを栽培して生計を立てて生活しています。
ミニトマトの品種はたくさんあります。
その中でも育てやすいと思われる品種をいくつか紹介したいと思います。
苗からミニトマトを作りたい人もいると思うので苗つくりに関しての事もお伝えしたいと思います。
ミニトマトは大玉トマトに比べて割れやすいので割れにくい品種を選ぶ事が重要となります。できるだけ無難に育てやすい品種を解説していきたいと思います。
目次
ミニトマトの育てやすい品種はサンチェリーピュア
ミニトマトで育てやすい品種、おすすめしたい品種はサンチェリーピュアシリーズです。
理由は
割れにくい・収量も多い
からです。
どれくらい割れにくいかと言うと、青果物取り扱いの市場の人たちがミニトマトはサンチェリーが良いですと言っているからです。
ミニトマトは輸送中に振動とかで良く割れが発生します。
市場は栽培農家から買い取った物を運びますので割れてしまうと市場が損します。なので市場の人たちが割れにくいサンチェリーピュアシリーズを進めてきます。
恐らく間違いないと思います。
サンチェリーピュアは栽培中の裂果も少ない品種ですが、
実も鈴なりにつきます。
1段目の果房はシングル
3段目以降はダブル
で実が付いていき収穫量も多くなります。
家庭菜園であれば1段目から、採れるだけ実を付ければ良いですが、
営農で作る場合は
1段目は20個以内にして、
2段目・3段目は10個くらいに、
4段目からダブルで鈴なりに実るようにすれば
株が弱る事もなく丈夫に育てる事ができるかと思います。
栽培で注意するところは、
仕立てを2本仕立てにした場合、追肥するタイミングを通常よりはやくしないと樹が弱るところです。
理由は1本仕立てより実の個数が多い為です(1.5倍です)。
5段目以降は肥料不足の症状が出やすいので
そうならない為にも少し早めに追肥して
トマトの樹が弱るのを抑える事が大事だと思います。
あと水やりも5段目以降は
1日に1.5リットルくらい必要となります。
苗から作るとお得です
個人で栽培する場合は苗から作るのをおすすめします。
理由は定植日を決められるからと言うのが上げられます
収穫開始の日もある程度、決める事ができます。
自分で苗から作ると次のようなメリットがあります。
・定植日を決められる
・高値の時期に合わせて苗を作れる
・苗つくりのスキルが身につく
具体的に説明していきます。
定植日を決められる
自分で苗を造る場合は定植日から逆算した日から苗つくりを始めます。天候などで2~3日ずれる事もありますが定植日は決める事が可能です。
逆に苗を育苗会社またはJAに頼むと希望する日に苗はできません。
天候や育苗会社の都合(休日など)で、上旬・中旬・下旬といった感じで頼む事になるかと思います。
またその日に合わせた準備が必要となるので場合によっては予定通りに行かないこともあるかと思います。
ただ苗の品質は完璧なので、しっかり育てれば収量も問題なく長期でも収穫ができると思います。
高値の時期に合わせて苗を作れる
夏秋ミニトマトの場合、5月~11月くらいまで収穫が可能です。
その中でも最も高値で取引されるのは
8月のお盆休み前と10月上旬の運動会あたりです。
8月の出荷量が少ない理由は
梅雨になると花に実が着かないとか花が落ちたりするからです。
また夏になると高温で花が着きません。
実がつかないといって液肥を入れる人がいますが、夏場の植物は主に水しか吸わないので追肥してもあまり効果がありません。
この8月~10月に出荷する場合、6月に苗を植えるので下手すると収量が少なくなる場合もあります。
私の地域ではこの時期に植えているのはたぶん私だけかなと思います。
苗つくりのスキルが身につく
基本的に営農栽培で使う苗は接ぎ木苗になります。
ビニールハウスが2つある場合はローテーションすることで接ぎ木でない普通の苗を植える事ができます。
どちらが良いかと言えば接ぎ木苗になります
この接ぎ木苗を作る場合は育苗用のハウスが必要となります。
作り方を簡単に説明すると、
・台木と穂木の種を蒔く
・接ぎ木する
・順化
・ポットに植え替え
・定植
という感じになります。
この接ぎ木つくりは難しいと思うので、最初は10株くらいを試しで作ってみて
うまくできるようになってから育苗ハウスなどの設備を整えるのが良いかと思います。
まとめ
・育てやすいミニトマトの品種はサンチェリーピュアシリーズ
・苗から作ると定植日を決められる
・高値の時期に合わせて苗つくりもできる
ミニトマトでも色んな品種がありますがその中でも
サンチェリーピュアは割れにくく収量もとれるのでお勧めです。
また苗から作ると色んなメリットもあるので苗つくりからチャレンジしてみてはどうでしょうか?
補足としてデメリットもあるので注意が必要です。
苗半作と言う言葉がありますが
苗つくりを失敗すると収量が激減するので売上も落ちます。
苗を作るか?買うか?どちらを選ぶかはあなた次第です。
以上ミニトマトの育てやすい品種はサンチェリーピュア【苗から作るとさらにお得です】でした。