こんにちは無色の畑です。
今回はパイプハウスの換気方法について一般的に行われている方法を解説します。
パイプハウスの換気方法について知りたい人や換気関係の装置などを教えてほしい人向けの記事となります。
実際に良く使用される商品も紹介したいと思います。
私はミニトマト栽培3年目で40年物のハウスでミニトマトを栽培しています。
今年は換気効率を良くする為にハウスを2つに分けました。
それでは進めていきたいと思います。
目次
①パイプハウスの換気方法
1-1 サイド換気と谷換気
パイプハウスでの換気方法は主に2種類あります。
サイドビニールを巻き上げるサイド換気と
連棟ハウスの場合は谷の部分の谷換気があります。
直管パイプにビニールを巻付けるだけなの簡単なやり方なので、この方法がよく使われています。
この換気のやり方を説明します。
使う物は19mm直管パイプとパッカーです。
サイドの場合はビニールの端を1m~2m間隔でパッカーで止めていきます。
最後に直管パイプの端に巻き上げ装置を取り付ける事で完成です。
これで簡単に換気ができるようになります。
1-2 ツマ面の換気
ハウスの出入り口がある面をツマ面と言います。
このツマ面の部分のビニールを解放する事で、夏場のハウス内の温度を下げる事が可能となります。
ツマ面換気はハウス内の通路にそって風が流れるので効率よく換気ができます。
ツマ面の換気のやり方を説明します。
やり方は色々ありますが簡単な方法としてサイド巻き上げの様に19mm直管パイプを使用してツマ面のビニールを巻き上げることができます。
欠点としてしっかり巻き上げて置かないと、巻き上げたビニールの隙間に水が貯まったりしてビニールが下がってくる事もあります。雨水が良くたまるので最近は紐でビニールを吊り下げています。簡単で同じ効果が得られます。
これ以外の方法としてツマ面全てのビニールを外して防虫ネットを設置しておく方法もあります。換気効率はすごく良いのでおすすめですが、大雨や台風が接近した時はビニールを張りなおさないといけないので一長一短な換気となります。
②換気効率が上がる商品
2-1 巻き上げ器について
巻き上げ器はくるくるやカンキットなどが良く使用されています。
値段はホームセンターの物より高いですが耐久性が良いので長く使う事ができます。
この巻き上げ器の商品説明に巻き上げ能力50cmと書かれていますが実際は2mくらいは巻き上げ可能です。
ホームセンターの物も同じように書かれていますが同じように巻き上げ可能です。
巻き上げ機を使い水平にビニールを巻き上げる為には、直管パイプにビニールを固定してパッカーがズレないようにする必要があります。
金具が使われている強度のあるパッカーを使用したほうがズレにくくなります。
しかし使い続ける内にズレてきます。
下の画像のようになり、雨水がハウス内に入り込みやすくなるので注意が必要です。
2-2 換気作業が楽になる装置
換気作業は天候次第で1日に何回もしなければなりません。
換気作業が楽になる装置を紹介したいと思います。
私が実際に使用している訳ではありませんが、使っている人からの情報を参考に書いてます。
最近のハウスで良く使用されるのが谷換気に取り付ける自動開閉装置です。
値段は取り付け費用込みで1反50万円~となります。
10年使うとして1年あたり5万円になりますが、この自動開閉装置を使用して今より5万円以上稼げるのなら購入するのもありかと思います。
冬に暖房を炊いて育てる作物(いちご・トマトなど)の場合は温度管理が大変なので必要かと思います。
夏場の作物の場合は気温が高いので谷は常に解放したままになります。
自宅から遠い場合を省き自動開閉は必要ないかと個人的に思っています。
その分、他の設備にお金を回した方が売上増に繋がるのではないかと思っています。
2-3 その他
さらにお金が勿体ないという方は自作するのも手かと思います。
巻き上げ機の構造はシンプルなので製作可能です。
私は谷換気は自作の物を使用しています。直管パイプを曲げただけの物ですが使い勝手は良いです。
今後は自動で開閉する装置を作る予定です。
まとめ
記事の要約
・サイドビニールを巻き上げるサイド換気と連棟ハウスの場合は谷の部分の谷換気がある。
・ツマ面換気はハウス内の通路にそって風が流れるので効率よく換気ができる。
・巻き上げ機を使い水平にビニールを巻き上げる為には、直管パイプにビニールを固定してパッカーがズレないようにする必要がある。
・換気作業は天候次第で1日に何回もしなければないので自動開閉装置がおすすめ。
以上、パイプハウスの換気方法でした。