こんにちは無色の畑です。
ミニトマトは3段目くらいで芯止まりの症状が出る事が良くあります。
原因が何なのかを知りたい。対策とかあれば教えてほしいと言う方向けのに今回の記事を書きました。
芯止まりの原因は土の酸性度が高い、微量要素のホウ素の吸収ができないなどが主な原因です。今回は芯止まりの対処方法と効果のある農薬を紹介します。
私はミニトマト栽培3年目(2019年現在)です。
梅雨前に定植する為、芯止まりは毎年のように経験しています。
少しづつ改善を重ねた結果、2年目の売上が2倍以上になりました。
それでは書いていきたいと思います。
目次
1.芯止まりの原因
1-1 肥料過多が原因
芯止まりの多くは元肥の入れすぎが原因なので肥料は少なめに入れるべきです。
理由は肥料を入れすぎると、肥料が土の水分を吸収して腐り始め
微量要素の養分を植物が吸収しずらくなります。
具体的に説明すると微量要素のホウ素欠乏が芯止まりの原因です。
ホウ素欠乏がでると新芽や成長点の生育に影響が出ます。
私も初年度は肥料の入れすぎで、全ての株が芯止まりしました。
参考程度に使用した肥料の量を書いておきます。
肥料の量(1袋/20kg入り)
・初年度 堆肥10袋 肥料10袋 もみ殻7袋 芯止まり全株
・2年目 堆肥7袋 肥料7袋 芯止まり半分
・3年目 堆肥5袋 肥料5袋 芯止まり半分の半分
今のところ1年目の半分になりましたが、これでも芯止まりが出ます。
他にも原因があるのかもしれませんが来年はもう少し肥料の量を減らそうかと考えてます。
1-2 日照不足が原因
雨や曇りの日が多い、又は遮光している場合は成長点が芯止まりしやすくなります
理由は根からの養分吸収が衰えるからです。
具体的に説明すると
天気が悪いと葉の蒸散量が晴れの日と比べて減少します。
この蒸散量が減ると土壌からの水の吸い上げが落ちるので、
成長に必要な微量要素の養分吸収が落ちホウ素欠乏となり芯止まりします。
私の場合は梅雨が明けたら遮光カーテンを張る為、日射量が減るので徒長しやすい状況です。
またこの時期になると収穫が多くなる為、遮光カーテンを開け閉めする事も少なくなります。これが原因で芯止まりが出る事が有ります。
1-3 アルカリ土壌が原因
土の酸性度(PH)が高いと芯止まりになり易くなります。
理由はアルカリ土壌になると養分吸収が衰えてしまうからです。
具体的に説明します。
アルカリ土壌になると微量要素のリン・鉄・マンガンなどが吸収しづらくなり、植物の成長に障害が出る場合があります。
根の張りも悪くなるので養分吸収が衰え、それに伴い微量要素の吸収も衰えます。
そして芯止まりが発生する事になります。
初年度に石灰を入れすぎた事もあり、2年目、3年目は少なめにしています。
今のところカルシウム欠乏は出ていないので来年も石灰は少なめにしようと考えてます。
※カルシウム欠乏の原因は土壌の酸性度が高いのが原因です。
2.芯止まりの対処法
2-1 芯止まりを抑える方法と対処法
芯止まりを抑える方法は肥料を入れすぎない事です。
芯止まりの原因の多くは肥料過多だからです。
具体的に説明すると
芯止まりを出にくくする方法は
・肥料を入れすぎない
・遮光しすぎない(徒長させない)
となります。
芯止まりが出た場合の対処法は近くの脇芽を伸ばして、その脇芽を成長点して育てます。症状が出そうな感じがする時はその付近の脇芽取りはせず伸ばしておくと良いかと思います。
2-2 効果のある農薬
芯止まりに効果のある農薬を紹介します。
・メリット赤黄青400培
・バイカルティ1000倍液
メリットは徒長抑制の効果のある赤タイプがおすすめです。
微量要素のホウ素も含まれています。
他の青と黄もホウ素が含まれているので、徒長してなければ青と黄で良いかと思います。
バイカルティは使用した事がありませんが効果はあるようなのでおすすめさせて頂きます
注意事項として
・散布する間隔は3日から5日で3回以上となります。
・株が弱っている場合は600培くらいに薄めて使います
まとめ
記事の要約
・芯止まりの多くは元肥の入れすぎが原因
・遮光している場合は成長点が芯止まりしやすくなる
・土の酸性度(PH)が高いと芯止まりになり易い
・芯止まりを抑える方法は肥料を入れすぎない事
・芯止まりに効果のある農薬を紹介
補足として
芯止まりによく似た症状で芯詰まりと言うのもあります。
芯詰まりは成長点の成長が詰まります。
主な原因は肥料過多なので肥料の入れすぎには注意が必要です。
以上、ミニトマト栽培でよくある芯止まりの対処法【原因は生理障害?】でした。