こんにちは無色の畑です。
今回の記事は
収量を上げたいが何か良い方法はないか？
1人農業なので本数を増やす事が難しいという方向けです。
結論からいくと
本数を増やす事で収量と売上が増えます。
1人農業でも本数を増やす事で収量と売上が増えます。
ただ収量と売上が増えるだけで利益は計画通り増えないと思いますので
このあたりも解説していきます。
自己紹介
ミニトマト栽培歴3年目
1年目500本、2年目600本、3年目450本定植して毎年増益しています。
１人農業シーズンオフはアルバイト生活です。
それでは進めていきたいと思います。
目次
①収量を上げる方法は本数を増やす？
1人農業を初めてから聞いた ？な会話を紹介します。
●会話 プロと私
プロ「夏秋ミニトマト1反あたり10ｔの収量を達成！」
見習い「すごい！」
プロ「定植本数は3000本！」
見習い「！？」
見習い「・・・これはすごいのか？？・・・」
植える本数は人それぞれです。
500本の人もいれば1200本の人もいます。
単純に考えて たくさん植えれば収量と売上は上がります。
例（本数/売上/利益）1株売上1500円で計算 /利益率50％
500本 / 75万 / 38万
1000本 / 150万 / 75万
2000本 / 300万 / 150万
3000本 / 450万 / 225万
ただ手元に残るお金が増えるかと言うとそうではなく、計算通りには増えないかと思います。
苗代や箱パック代など収量が増えればたくさんの資材が必要となります。
段ボールに関しては毎年値上がりしているので今後どうなるかわかりません。
あと本数が多いと収穫や手入れが忙しくなります。
人手も必要となるので人件費が発生します。
人を雇うとしても短期での募集は集まりにくく長期の雇用になる場合もあります。今は年配の方がたくさんいるから大丈夫ですがあと10年もすれば農業のパートやバイトをしようと考える人はたぶん居なくなると思います。
仮に雇えたとしてもその人を雇う為の人件費を稼ぐ為に、栽培面積を増やさなければならず場合によっては悪循環が生れ自転車創業になる事もあります。
さらにここ数年の異常気象が原因の収量減などを考えると利益をだすのは難しくなってくると私は考えています。
なのでこれからの農業は1人でできる範囲で高い利益を狙うか、法人化して大規模農業のどちらかしかありません。家族経営でも毎月給料(最低賃金で)を出せるようでないと厳しいと思います。
②1人農業に適した定植本数は500本くらい
1人農業の場合は
1日の労働時間を決めてそれにあった本数を植えると良いかもしれません。
理由は1人で完璧にやれる面積が5aくらいと言われているからです。
5aだと500本くらいが限界なので売上で75万、利益が37万くらいとなります。
私の実績
1年目 定植500本 売上40利益10 失敗が多い＋台風被害(少し冠水) 11月で終了
2年目 定植600本 売上80利益30 本数増やすが経費増・台風＋病害虫被害で9月で終了
3年目 定植450本 売上70利益35～
・苗300本は購入それ以外の150本は自分で苗から作ったので苗代が節約できた。
・ホルモン処理にかかる費用をゼロにしました。風受粉と振動受粉に切り替えました。
・あと定植日をずらして高値の時期に収量が上がるようにしたのである程度の利益が確保できた。
改善点も見え今後も利益を増やせそうです。
安心して1人農業をする場合は
すべての収入を農業収入に頼らず少しづつ収量を上げていく事が大事かと思います。
たくさんの本数を植えて順調にいったとしても、本人が病気やケガになると収入がゼロになるかもしれません。
具体例として
最初は収入の1/2を農業外のアルバイトなどの仕事で収入を得た方が良いと思います。
イメージとしては、年間150万の利益（手元に残るお金）の場合は、
・100万を農業収入で
・残りを農業外収入という感じです。
この農業収入100万は売上で200万稼がないといけないのでかなり大変です。
私は利益100万は無理だと思ったのでこのように農業外収入を得て生活しています。今後の目標として農業収入100万、残り150万は他の仕事で稼ごうと決めています。
農業外の仕事はできればデスクワーク系の仕事がおすすめです。
ちょっとした病気やケガでも仕事ができ収入が得られるからです。
農業外の仕事をする事で初期投資にかかるお金も返済できるのでストレスを貯めずに1人農業経営をすることができます。
先が見えてから本格的に農業やるのが一番良いかと思います。
まとめ
要約
・単純に考えてたくさん植えれば収量と売上は上がるが色々な経費がかかる。
・1人で完璧にやれる面積が5aくらいなので農業外収入を得ると安心。
以上、【1人農業】ミニトマトの収量UPは本数を増やす？【利益が増やしたい】でした。
