こんにちは無色の畑です。
夏秋ミニトマト栽培をやってみたいがどれくらいの売上が見込めるのか知りたい、または200gあたりの単価や1kあたりの値段とかも知りたいと言う人向けの記事です。
この記事は夏秋ミニトマト栽培の経営指針の売上と実際の売上を紹介します。
各サイズ毎の平均単価を知る事で売上の目安を知る事も可能となります。
私は新規就農でミニトマト栽培を初めて3年目の駆け出し生産者です。
家の近くでビニールハウスを借りて日々悪戦苦闘しています。
専業ではありませんが1年の半分はミニトマト栽培で収益を得ている身でもありますので記事の信頼性はあるかと思います。
それでは進めていきたいと思います。
目次
①夏秋ミニトマト栽培の売上は
1-1 夏秋ミニトマト10aあたりの平均的な売上
市町村の役所や農業改良普及センターなどで提示される経営指標の売上は300万くらいです。
この300万は㎏単価750円・200gあたり150円の単価で計算された指標です
この200gあたり150円という単価は1年でもっとも高値で取引される時期の単価なので、あまり参考になりません。
指標なのでなんとも言えませんが、全国平均の情報によれば1反あたり160万です。
おそらくこれくらいが夏秋ミニトマトの平均的な売上かと思います。
※植える本数でも売上が変わってきます。
1-2 実際の夏秋ミニトマトの売上は低い
実際の売上は100万~200万くらいですがここ数年の値の乱高下がひどいので、売上減に苦しむ人たちも少なくありません。
理由は梅雨明けから値上がりするお盆前にかけて一気に収量が減ります。
それに加えて最近の異常気象が加わりさらに値下がりする事があるためです。
売上を知る上で必要となる実のサイズについて少し説明します。
・収穫初期は2ⅬやLサイズが多めになる傾向があります。
・栽培中期以降はMサイズがメイン。
・実際は気温が高いのでSサイズや2Sサイズが多くなります。
夏秋栽培の月毎の単価で例えると
・6月収穫初期は60円~80円(2Ⅼ・L
・7月8月栽培中期は60~130円(L・M・S・2S
・9月栽培後期は100円(M・S
値上がりする時は気温も高いので実のサイズが小さくなりSサイズが多くなります。この時期にMサイズをたくさん出荷できれば売上増になるかもしれません。
②夏秋ミニトマト栽培の単価は
2-1 各サイズの大きさや単価など
主に取引されるのがMサイズで平均単価は90円前後Kgあたり450~500円です
その年の気象条件で左右されますがだいたい200gあたり90円の値がつくと思います
生産地で規格が若干違いますが大きさと200gパックに入る個数で説明します
2Ⅼ 直径34㎜ 9~11個
L 直径30~34㎜ 12~14個
M 直径26~30㎜ 15~18個
S 直径21~26㎜ 18個~
2S 直径17~21㎜ 20個~
高値で取引される順番は
M > L・S > 2L > 2S
このMサイズを中心に出荷すれば良いのですが、経験年数が浅いと2LやLが多くなりがちです。脇芽で実の大きさを調整するなどの工夫が必要になったりします。
2-2 高値で取引されるお盆と運動会
お盆前と運動会シーズンは高値で取引されます。
※一部地域では安くなるところもあります
高値になる理由はその時期の供給量が少ないからです。
お盆の時期は梅雨時期に花が落ちたりするので収穫できる量が非常に少ないです。秋の運動会シーズンはお弁当などで使うので需要が多いので高値になりやすいです。
Mサイズで例えると
7月下旬→90円前後
お盆前→120円~
くらいになります。条件が良いと200円超えの値が付くこともあります。
この時期のたくさん販売できれば売上も300万を超えるのではないかと思いますが実際はそう旨くいきません。
③知識を深める為の専門書
ミニトマトについての知識を深める為の専門書を紹介します。
学ぶ事で収量UPに繋がるかもしれません。
トマトの栽培書ですがミニトマトにも共通する部分が多いのでお勧めの専門書となります。
・トマト栽培マニュアル
・トマトの作業便利帳
まとめ
記事の要約
・1反あたり160万の売上が見込める
・気温が高いと実のサイズも小さくなる
・Mサイズで平均単価は90円前後Kgあたり450~500円
・お盆前と運動会シーズンは高値で取引される。
感想
お盆前と運動会シーズンに収量があれば200万超えはできそうですが、なかなか旨くいきません。私が今やっている定植を2回にして時期をずらして植える作戦は現時点(8月前)でみると若干効果がありそうな手ごたえを感じています。お盆にならないと分かりませんが様子を見てよければブログの記事にでもしようかと思います。
以上、夏秋ミニトマト栽培の売上と各サイズの単価などについて【低収益?】でした。