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感染が止められないミニトマトのすすカビ病【葉カビ病とは別の病気です】

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こんにちは無色の畑です。

ミニトマトの病気「すすカビ病」の
・対策方法を調べている。
・初めてススカビ病にかかったのでどうして良いか分からない。 
・ススカビ病に効く農薬があれば教えてほしい。
と言う方に向けに書いた記事です。

この記事を読む事で

・すすカビ病と葉カビ病の事が分かる、
・対策方法と効果のある農薬が分かる、

ようになり病気が原因の収量減を少なくする事ができると思います

ミニトマト栽培3年目の私は過去にススカビ病に悩まされた経験があります。この後の本文で説明しますが、ほぼ全滅しかけました。
現在は事前の対策を行い今のところすすカビ病は発生していません。

それでは進めてまいります。


①すすカビ病とは

1-1 すすカビ病が発生する条件

すすカビ病は湿度が高いと発生しやすい病気です。

理由は夏秋栽培の高温期の多湿がすすかび菌が繁殖しやすい環境だからです。

具体的に説明すると
まずミニトマトの苗にススカビ病の耐性が殆ど無い為、一旦 発病すると菌の胞子が飛んで全体に感染していきます。
一度発病すると残渣などに菌が残るので翌年も発病する場合があります。

※苗に葉カビ病の耐性はあっても全くすすカビ病には効果がありません。

発病からの流れは

①葉の裏に小さい斑点ができる
②葉カビ病の様な斑点がでる
③葉が枯れ始める
④葉の光合成能力が落ちるのでいろんな生理障害がでる
⑤実の商品価値が無くなる
⑥収量減→売上減・・・

なります。

②の状態になった時点で手遅れです。おそらく農薬撒いても効果がほとんど無いと思います。

ナスからの感染もあるので、家庭菜園でナスを栽培している人は病原菌をハウス内に持ち込まない様にする事も大事です。


1-2 症状が出たら発病はとめられない?

先ほど説明した通り一度発病してしまうと蔓延を止めるのが難しくなります。

夏秋栽培なので湿度が高いのがネックとなります。発病の症状を確認したら直ぐに農薬散布すれば効果があるかもしれません。

次のような症状がでたら直ぐに効果のある殺菌剤を散布しましょう。

・葉の裏に小さい斑点ができる
・7月の梅雨明け前に
・台風接近の為にハウスを閉め切る場合
・昨年すすかび病に感染している

早く対応できれば被害は抑えられると思います。


1-3 葉カビ病との違い

葉カビ病との違いを説明します。

見た目は同じような症状なので区別はできません。目で見て判断できないので普及所やJAなどで検査して判断します。

実際に顕微鏡で見てみると

・米粒のような丸い菌→葉カビ病
・ミミズのような菌→すすカビ病

となります。

過去に顕微鏡で見た事ありますが、あまりよく分からなかった記憶があります。何回も見れば分かるとは思いますが、何回も見たい物でもありません。

あと葉カビ病との違いは効果のある農薬が少ない事です。すすカビ病に対応している農薬はまだ数えるほどしかないのが実態です。



②すすカビ病の対策方法

2-1 事前にやっておきたい対策

ススカビ病の発生を止める事ができそうな対策方法をいくつか紹介します。

葉カビ病は肥料不足の時に出やすいですが、ススカビ病は背肥料が適正でも発生します。肥料の効き具合は関係するのか良く分からないので今回は省いています。

対策の例

・雨の日でもサイドビニールは解放して風通しを良くする
・妻面を解放してハウス内の通路に風の流れをつくる
・不要なわき芽や下葉は取って風通しをよくする
・発病の恐れがある葉はハウス外で処分する
・支柱や防草シートなどは使用前に殺菌剤で消毒する
・作付け前に燻煙などで消毒する

など
以上の対策でも発病するのを抑える事ができるかと思います。

これ以外で実際に行った対策として、大がかりな工事となりましたが、連棟ハウス50mを2つに分けました。(画像↓)

30mと20mに分けて中央に風が入り込む様にしてあります。
なので今年は病気が全く出てません。
昨年は梅雨時期にうどんこ病などが多発してたのですが
今年は病気に感染せず綺麗な葉のままです。

2-2 効果のある農薬

ススカビ病に効果のある農薬を紹介します。

・ダコニール1000
・トリフミン水和剤
・アミスターオプティフロアブル

以上の殺菌剤が効果があるものとなります。

私の場合は栽培初期から収穫前期までダコニールとトミフリン水和剤を交互に散布してます。今のところススカビ病らしき症状はないので抑えられているものと思われます。

※これ以外で効果のある殺菌剤があればその都度この記事を更新していきます。

まとめ

記事の要約

・すすカビ病は湿度が高いと発生しやすい病気
・一度発病してしまうと止めるのが難しい
・葉カビ病との違いは見た目では分からない
・効果のある農薬が少ない

個人的な感想としては
すすカビ病は風通しを良くする事で発生を抑える事が可能です。殺菌剤の定期散布で感染するリスクを抑える事ができると思います。

補足として
栽培後期にススカビ病で共済金を頂いた事があります。新しい病気なのである程度は保証してもらえるようです。出た共済金は20万円でした。これはほぼ利益なるで売上で考えると結構な金額となります。

以上、感染が止められないミニトマトのすすカビ病【葉カビ病とは別の病気です】でした。